■ るぱっせとは? ■


「るぱっせ」とは、ラヴニールがフランス語の「未来」にあたるのに対して、過去(le passe)という意味があります。

 2014年秋ごろ、某SNSにて、こんな声をちらほら見かけるようになりました。
「学校に行かなかった経験のある人って、他にどんな経験をしてきたんだろう」
「同じような経験をもった人同士で集まれないかな」
 このような声をあげた人たちに、直接尋ねてみました。

「もし、学校に行かなかったり、ひきこもっていた経験のある人たちが集まる場があったら、参加したいと思う?」

 遠方で参加できそうにないけど、でもあったら参加したいという人。実際に参加したいという人。ほとんどの人が、「参加したい!」という気もちを持っていました。

 こんな声をもとに、2014年11月、まずは試験開催。その後2015年度に、正式に、フリースクール「ラヴニール」の事業となりました。
 参加者は学校に行かなかった経験をもつ人、ひきこもっていた経験のある人のみに限定し、経験をひたすら語り合う場としました。時に「そうそう」「わかるわ〜」などの声が出ました。

 2015年度、2016年度は、大阪コミュニティ財団を通じて、「江田直介・静子健やかな青少年育成基金」より助成を受けての開催となり、これとは別に「ひきこもり・若者支援機関マップ」にも掲載いただいています。


 ヒトは、自らの経験を書いたり語ったり、言葉にすることで、過去の経験を整理し、今の自分の土台とすることができる、と言います。
 今あらためて振り返ってみることで、経験した当時とちがった整理の仕方・気づきを得ることも、あるかもしれません。
 自分自身で気づいても、他の人の言葉から気づいても、もちろんどちらでもかまいません。

 また、同じような経験をした人が集まることで、「自分だけではなかったんだ」と安心を得ることができる、とも言われています。
 学校に行けない・行かない経験をする人の割合は、大体中学校の1クラスに1人の割合。学校に行けない・行かない人のほうが少数派、珍しいと言われる割合となっています。ゆえに、「こんな経験をしたのは自分だけじゃないか」と孤立してしまうこともあります(もっとも、今では情報化社会、学校に行かない人の経験談は、以前よりは見つけやすくはなっていますが・・・)

 同じような経験をした人が他にもいた、ということは、安心感もだし、孤立せずに誰かとつながる、つまり困ったときにより他の情報や手段を探しやすい状態となります。


 月に1回の開催ですが、ぜひ、学校に行かなかった経験・体験を吐き出してください! 参加者全員で共有しあいましょう!