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■ 周囲の環境 ■ ●いちばん身近な存在だからこそ● でも、せっかく学校に行けない・行かないお子さんが自分自身で安全や社会的欲求を満たし、その先の先、自己実現の欲求まで満たそうとがんばっていても、周囲が気持ちを理解せずに否定すると、心の安全は欠けたり穴が開いたり、グラグラしてしまいます。 せっかく○○できるようになったのに! あ〜あ、また逆戻りだね。 なんで? どうしてみんなと同じようにできないの? こんな言葉や態度で、心の安全を減らしてしまっては、せっかく○○したい! と前向きに自分でがんばってみようと思ったところでも、その気持ちを削いでしまうことにつながります(満ちていた、あるいは満ちる寸前だった安全の欲求が欠けてしまうので、当然ですよね)。 あくまで五段階欲求は個人の欲求を表すものですが、この欲求を形成するには、「周囲の環境」も、大きな影響を及ぼすのではないかと思います。 学校に行けない・行かないお子さん(以降、「当事者」とします)と周囲が、当事者のなりたい・ありたい姿に向かって同じような歩幅で、同じ目標に向かうのであれば、恐らく安全の欠損は少なく、その分次の欲求を満たそうという動きも早いのかなと感じますが、別々の方向を向いていたなら、時に当事者を傷つける(「心の」安全が欠ける)ことになり、当事者の気持ちにも寄り添いにくく、また寄り添えず、(図の)上へ上へと向かっていくはずの欲求が、いつまでも満たされないままとなってしまうことにつながります。 当事者にいちばん近い存在・・・、せめて保護者の方には、当事者を中心として当事者と同じ方向を向いていてほしいのです。 |
とは言え、ムリなものはムリ! |